続・ほのぼののなかみ

気になったこと。派生、脱線、発見ブログ

目標だけだと苦しい

「3人のレンガ職人」の話をご存じでしょうか?

 

イソップ寓話の話として語られる事が多いようですが、中学校の校長先生が作った話のようですね。(諸説あるようです)

 

旅人がレンガを積んでいる3人の職人に「何をしているのですか?」と問いかける話で、目的について考えるきっかけになります。

 

こういった話を創作できる人に憧れます。

 

仕事の場面では特に、伝えたいことを難しい言葉を使わずに聞いている側が理解しやすいようにこうした物語や例えを用いて伝えることを意識して取組みたいものです。

 

どんなに伝えたいことでも伝わらなければ意味がないですし、どんなに正しい論理であっても理解してもらえなければ意味がないですよね。

 

どう理解するか、納得できるかは受け手に委ねられている部分も大いにありますが、話し手は伝わるように話をする必要があるんですよね。

 

あらためてそんなことを思いました。

 

 

 

職場では次年度の目標設定を行っています。発表されている目標もあります。

 

必要だと頭でわかっていても目標、目標、目標と示されると息苦しくなります。

 

正直言いまして

 

「あ~~、めんどくさっ」

 

と思ってしまうこともしばしばです。

 

私以外の職場のメンバーでも同様に感じている人がいるのではないかと思っています。

 

 

目標達成に向けて職場のメンバーと力を合わせて取り組んでいくことになりますが、目標の先にある目的をしっかり伝える必要性を感じています。

 

目的目標の違いについてはネットで知らべると、いろいろな表現で説明されています。

 

目的は最終的に到達する場所、ゴール、何のためにやるのかといった意義や意味

 

目標は目的を達成するための途中の目印、手段

 

といった感じがざっくりした説明になるでしょうか。

 

目標は売上金額や契約件数などのように数字で示されることも多いです。無機質なものなりがちです。何のためにやるのかという部分(目的)が抜け落ちてしまうと苦しいだけではないでしょうか。

 

目的を持つことの大切さ、自分たちの仕事の目的を明確にしてもらうために職場のメンバーに「3人のレンガ職人」話をしてみようと思います。自分で物語を作ることはなかなかできませんが、紹介することは可能ですからね。

 

 

今日は「最高のリーダーは部下の”感情″を動かす」著者村田祐造 を読んだことをきっかけに考えたことを書いてみました。こちらの本に書かれていることからはだいぶ脱線した内容になってしまいましたが…。

 

以下、本書の一部を紹介させていただきます。

 

「こうすれば勝てる」というセオリーを論理的に説いても、部下がついてくるとは限りません。なぜなら人は、論理だけでなく感情で動くからです。(表表紙の裏)

 

挑戦意欲の高いリーダーが、考えすぎて、自分の心も相手の心も感じなくなる。そして、相手に正しい「行動」を求めるあまり、相手の「感情」を踏みにじってしまっている。しかも、本人にはまったく悪気はない。よかれと信じて一生懸命にやっている。(20頁)

 

 

メンバーに測定可能な目標を「指示する」リーダーはよくいますが、その目標に挑戦する理由、わくわくするような目的を語り、メンバーの感情を「支援する」リーダーはあまりいません。感情の世界は見落としやすく、行動の世界はよく見えます。ですから、ついつい未熟なリーダーの仕事は、行動の世界に偏ってしまいます。(21~22頁)

 

 

 

最後に…

 

「3人のレンガ職人」の話はググっていただければすぐ見つかります。その話に付随しておもしろい記事を書いているかたも多くいらっしゃるので興味がある方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。