続・ほのぼののなかみ

気になったこと。派生、脱線、発見ブログ

あっ、帰ってきた。「おかえり」

 

飼い主の帰宅に喜んでいるもののツンデレな態度をする猫のように私を迎え入れてくれた気がしました。

 

私を迎え入れてくれたのは

 

私の住む家

 

持ち家ではない、ただの賃貸ですが。

 

 

 

 

世間で新型コロナ感染が広がりを見せるなか、職場での対応も忙しくなってきました。

 

先日は東京でも大雪が降るかもしれない、交通機関に影響が出るかもしれないということで、対応が必要になりました。

 

テレワークが不可能で、翌日の出勤が必要な私は職場近くのホテルに泊まることに。

 

新型コロナが社会問題化してもう2年程経ったでしょうか。それ以来一度も外泊をすることがありませんでした。全く旅行に行っていません。さびしい限りです。

 

そうした中での実に久しぶりのホテル泊。仕事に備えての宿泊なので、もちろん旅行でのワクワク感のようなものはありませんでした。ただ、僅かに香る旅行の空気感。

 

前日に着替えや、充電器をカバンにつめて、忘れものがないか当日の朝に確認していつもより大きな荷物で家を出る。仕事をして帰る先は自宅ではなく、ホテル。少しばかりいつもと違った日常。

 

たった一日ではありますが、自宅に帰らなかった私の帰りを待っていてくれたのは私の自宅でした。

 

尻尾をブンブン振り回して喜びを全身で表現する犬のような迎えいれ方ではなく、猫のような迎え入れかたで。

 

私の帰宅を感じとって玄関先まできてくれました。

 

 

そんな気がした不思議な帰宅でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ほどのよさ

『人生は、だましだまし』 著者 田辺聖子

 

70歳を過ぎた著者が思う、ほどほどに人生を楽しむためのアフォリズム(格言や処世術というほど堅苦しくない独自の個性的な機知に富んだもの)が紹介されているエッセイ集です。

 

 

 

 

私「何か本貸しますよ?確か、田辺聖子さんの本を読んだって言ってましたよね、じゃあ、読んだ作品以外の田辺聖子さんの本を今度持っていきますね」

 

以前に本を借りた方にお礼も含め本を貸すことにしました。

 

『人生はだまし、だまし』を貸すことにしました。

 

手元にある数冊の田辺聖子さんの本の中から何を貸そうか思案しましたが、手持ちの本は少しばかりその人のイメージと違ったので、まだ私自身読んだことがない作品でその人に合いそうな本を買ってみることにしました、読みました。

 

ネットは便利ですよね、最近の本でなくてもすぐに手にいれられますからね。

 

家にいながら思い立ってすぐ行動に移せるので、いい機会を逃しにくくなります。

 

 

【内容紹介】

 

『人生はだまし、だまし』

 

作品タイトルからどんな印象を受けますか?

 

 

おおよそ、その印象通りの内容です。

 

そうは言っても、人それぞれ抱く印象は違うでしょうし、抱いた印象と実際読んだ時に感じたことが一致しないこともあるでしょう。

 

もし、期待していた内容でなくてもそんなに目くじら立てんでくださいな。

 

「まあ、こんなトコやな」(42頁)

 

と思っていただければ。

 

そんな感じの「好もしい」本です。

 

 

 

いい男、憎めない男の話の中で、可愛い男と可愛げのある男をわらび餅と桜餅で例え、わんぐり食べられるわらび餅と、桜の葉の塩味がまことに微妙であとを引く、いわくいいがたい、味がまつわりついている桜餅のそれぞれの魅力の違いを語っていたりします。

 

人間の金属疲労の話なんかもあります。(なんのこっちゃってところでしょう)

 

金属疲労は劣化の結果ではあるものの、〈先が読める〉という利点ももたらす。経験を積み、それが若干の見識を与える。何かというと〈見逃す〉〈聞き逃す〉〈知らぬふり〉という新手の生きかたの発見である。](20~21頁)

 

[若いときのように理屈もぶたず、人を説得しようと躍起にもならぬ。それは人間の限界を知るから。―そんな風に生きてて何がおもろまんねん、と若い衆にふしんがられるが、内心ニンマリして、案外、世の中をたのしんでいる。](26頁)

 

 

さらに、[オトナ度]の章にあるアフォリズムを引用させていただきます。

 

[人生には時として〈ナアナア〉ですます、ということが時として必要であるが、その〈ナアナア度〉が一致するのが仲のいい夫婦である。](201頁)

 

 

 

私も肩ひじ張らず、べきのお化けにならないで過ごしたいものです。

 

 

↓メモ

角熟、あんよ、略称で呼べる人、同調、あまのじゃく、保たせる、真情、しどろもどろ

、品よくおとろえてゆく、こむら返り、そやな

 

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

 

「ほな」

 

 

(「ほな」についてはまたいつか別に機会に書きたいと思います。好きな言葉です。)

 

 

 

 

 

 

私のアウトプットが魚だったら

伊坂幸太郎フィッシュストーリー読みました。

 

読みやすくてグングン読みました。

 

「動物のエンジン」、「サクリファイス」、「フィッシュストーリー」、「ポテチ」の4つの中篇の作品集です。登場人物たちが心に秘めていたものを知ると行動や態度が違って見えますね。現実世界でもそうなんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

私の書くブログも誰かにプラスの影響を与えられたらいいなぁ。

 

私のブログにある、どの記事からでも、どの一文からでも、読者になっていただいた方のブログからでも、はてなスターをつけていただいた方のブログからでも、はたまた私の考えつかないところからでも、考えつかない「いいこと」が起こって欲しいなぁ。

 

私のアウトプットがどこかの誰かが幸福感を味わうきっかけになったらいいなぁ。

 

大げさに言うならそういうことです。

 

三島由紀夫「金閣寺」

 

 

金閣寺 著者 三島由紀夫

 

読みました。

 

再認識しました。

 

私、三島由紀夫好きです。

 

 

 

【思考を巡らせる。感じたこと。感想?】

 

私の中に浮かんでくるものを言葉にして表現しようとすると別なものになってしまいます。

 

圧倒的に欠けている私の語彙力では表現できません。

 

(以下、文章の繋がりおかしいです。繋がらないのでそのまま残します。)

 

 

金閣寺という作品、私の頭では理解するところまで辿り着けないと思われるが、辿り着くことのない道のりの歩みを楽しむことができる。

 

私が理解できない高みにある崇高さ、理解できない私がいる場所にも差し込む崇高な光。

 

感じることの先、思考することへの私自身の興味の再発見。

 

(否、感じるとは頭を介在しないもので思考とは切り離れた場所にあるものか?感じるの先に、思考があるのではなく、それぞれが私という木に生える全く別な枝なのか?)

 

感じたことをも思考する私自身の興味の再発見?

 

内向的、観念的なものへの私自身の興味の再発見。

 

いくら自分の中で想像したとしても自分の外に姿を現す現実で生じる想像と違う心の動き。

 

↓自分メモ

無為、有為、虚無、認識、行為、行動、言葉、美、石、風、留守、生、死、救済、想像、記憶、模倣、雲、海、夕日、月

 

 

 

 

 

 

三島由紀夫の書く文章はあまりにも綺麗で心奪われます。

 

 

彼らを見る目が変わる

友情、社会福祉、愛の営み、力を合わせて、君のものは僕のもの、冬眠、性格の問題、ストリートチルドレン燃え尽き症候群

 

とある本の目次です。

 

何について書いた本だと思います?

 

 

 

画像が出ているからバレちゃってますよね。

 

樹木に関して書いてある本です。

 

樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声 

著者 ペーター・ヴォールレーベン 訳 長谷川圭

 

【感想】

 

植物界にも人間社会や動物界で行われていることと同じようなことがあるんですね。

 

当たり前だけど木も生きている。

 

生きていて、社会がある、個性もある。

 

コミュニティがあって、助け合ったり、競い合ったり。

 

〈樹木自身の幸せは、コミュニティの幸せと直接的に結びついている。弱者がいなくなれば、強者の繁栄もありえない。〉(30頁)

 

〈みんな個体として自立しながらも、同時に社会としても機能している。〉(160頁)

 

木も一人(一本)では生きていないんですね。

 

一人(一本)では生きていないけど、そこに自立はあるんですね。

 

 

 

私の書いた感想は具体性に欠けるので面白味がないですが、本書には森林管理官として長年樹木を見てきたからこそわかった樹木の生活が具体的に書かれていますので、樹木、自然に興味ある方は是非どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理想の子ども像を求めて

 

「子育てハッピーアドバイス」 著者 明橋大二 イラスト 太田知子

 

 

子供もいなければ、結婚もしていない、その願望すらあまりない私。

 

そんな私のような人にも有益な本だと感じています。

 

購入してから10年以上は経っていると思います。その間何度かあった本の断捨離の中でも捨てずにいた本です。

 

子育て本ですが、職場やプライベートでの人との関係性の持ち方を考えるうえで参考になります。

 

話を聞くことの重要性、がんばりを認めてあげることの重要性、自己肯定感を高める、低下させる関わり方、現実性のない理想像についてなど、わかったつもりになっていて実感として持ちにくかったものを豊富なイラストによる親子の姿を見て実感が持てた気がします。

 

イラストを見て実感という表現は少々違和感のある表現な気もしますが、個人的には文字で読むことに加えイラストで子どもや親の表情などを見ることで、よりリアリティをもって感じられました。

 

 

本の冒頭に、スクールカウンセラーであり医者である著者のもとに相談に訪れた母親との会話が紹介されています。少し要約すると、

 

 

「なかなか思うように育ってくれなくて困っています。どうしたらうまく育つんでしょうか」

 

そう相談にきた母親に

 

「どんな子どもに育ってほしいと思いますか?」

 

と聞くと

 

「本当は、ただ健康でありさえすればいいんです」

 

更に聞いていくと

 

「もちろん、性格も素直で明るい子どもがいいですけど」

 

更に聞いていくと

 

「やっぱり、勉強もできないよりできたほうがいいし、時にはお手伝いもして欲しいし、いじめとかに負けない強い子、あと、自分の意思をちゃんと持っている子。おもいやりのある子。外でよく遊ぶ子・・・」

 

そして母親は気づきます。

 

「ちょっと欲張り過ぎですかね」

 

「というか、ありえないですよね・・・」

 

 

〈自分の意思をちゃんと持っている子は、たいてい素直ではありませんし、外でよく遊んで、なおかつお手伝いもして、宿題もする、なんて、ふつう子どもには無理です。現実にありえない理想の子どもに、わが子がならないと悩むより、今ある子どもの良さを認めることから初めてみてはどうでしょう。〉[子育てハッピーアドバイス 著者 明橋大二 イラスト 太田知子 3頁]

 

 

 

そうなんですよね。自分で勝手に現実にはいもしない理想の子ども像を作りあげてそうならないことに悩んだり、不満に思ったりなんてことがあるのでしょうね。

 

何かの本にも似たようなことが書いてありました。

 

朝は親が起こさなくても自分一人でスッと起きてきて、いつも「おはよう」と元気にあいさつをして、朝食も好き嫌いなく全部きれいに食べて、テキパキと準備をして、忘れ物もせずに元気に「いってきまーす」と時間に余裕をもって出かけていく。

 

そんな子どもがいたらどう思います?

 

ちょっと気持ち悪いですよね。

 

冷静に考えるとそんな子どもいるわけないのはわかっているのにね。

 

 

理想の子ども

 

理想の上司

 

理想の部下

 

理想の恋人

 

理想の旦那

 

理想の親

 

理想の姑

 

 

理想の自分

 

 

想像しているその理想は非現実的な理想ではありませんか?

 

 

非現実的な理想を追い求めて苦しんではいませんか?

 

 

自分を苦しめているのは自分かもしれませんね。

 

 

 

(また、内容が脱線してしまいました。この本は他にもいろいろな気づきが得られますよ)

 

 

 

 

どうせ相手も人見知りだろうから

 

 

セレンディピティ体験したことありますか?

 

セレンディピティという言葉を知っていますか?

 

 

 

 

「人見知りでもセレンディピティ」著者 林勝明を読みました。

 

 

セレンディピティは本書では以下のように説明されています。

 

「ふとした偶然をきっかけに、人生が変わるような幸運を得ること」

 

「もともとは探していなかたった、素晴らしいものを予想外に発見すること」

 

 

どうです?

 

セレンディピティ欲しくありません?

 

セレンディピティ増やしたくありません?

 

 

もちろん、私は欲しいです。

 

 

この本ではセレンディピティを増やすコツが紹介されています。

 

簡単にいうとそれは出会いの頻度を増やすこと、気づきを増やすこと。

 

その具体的な方法、心構えがいろいろ紹介されています。

 

 

【印象に残ったところ】

 

実は8割の人が人見知り。〈どうせ相手も人見知りだろうから、このままだと何も始まらない。私から話しかけてみるか〉(42頁)

 

出会いの頻度を増やすこの考え方いいですね。初めて触れた興味深い考え方です。

 

〈余裕がないと、いくら目の前に素敵な偶然の種が現れても気づきません。そんな気づきの余裕をつくるためのキーワードは「ゆるさ」です。言い換えると「目的を限定しすぎないこと」とも言えます。〉(74頁)

 

なるほど。ゆるさを魅力的に感じる私には好都合です。

 

 

【脱線】

 

私は歩く旅が好きです。ざっくりしたプランで気分次第で予定変更どんと来いな一人旅が好きです。目的地から目的地へと効率的に移動できる車の旅の良さ、休みの日の貴重な時間を有効に活用するための綿密なプランに沿った旅の良さもありますが、計画性が乏しかったり歩きだからこそ気づいたり、感じたりできるのものがたくさんあるので好きです。

 

旅だと積極的に知らない人ともコミュニケーション取ったり、気づきの感度が高まる傾向があるそうです。実感ある人も多いと思いますが、私もそうです。日常にこの旅感覚を入れてみるといいそうです。

 

コロナで旅をするのも難しいですし、おすすめされている、近所の知らない道の散歩、いつもと違った道を通っての帰宅、寄り道をしてみるとしよう。

 

 

どうせ相手も人見知りだろうから私から話しかけてみよう。