あっ、帰ってきた。「おかえり」
飼い主の帰宅に喜んでいるもののツンデレな態度をする猫のように私を迎え入れてくれた気がしました。
私を迎え入れてくれたのは
私の住む家
持ち家ではない、ただの賃貸ですが。
世間で新型コロナ感染が広がりを見せるなか、職場での対応も忙しくなってきました。
先日は東京でも大雪が降るかもしれない、交通機関に影響が出るかもしれないということで、対応が必要になりました。
テレワークが不可能で、翌日の出勤が必要な私は職場近くのホテルに泊まることに。
新型コロナが社会問題化してもう2年程経ったでしょうか。それ以来一度も外泊をすることがありませんでした。全く旅行に行っていません。さびしい限りです。
そうした中での実に久しぶりのホテル泊。仕事に備えての宿泊なので、もちろん旅行でのワクワク感のようなものはありませんでした。ただ、僅かに香る旅行の空気感。
前日に着替えや、充電器をカバンにつめて、忘れものがないか当日の朝に確認していつもより大きな荷物で家を出る。仕事をして帰る先は自宅ではなく、ホテル。少しばかりいつもと違った日常。
たった一日ではありますが、自宅に帰らなかった私の帰りを待っていてくれたのは私の自宅でした。
尻尾をブンブン振り回して喜びを全身で表現する犬のような迎えいれ方ではなく、猫のような迎え入れかたで。
私の帰宅を感じとって玄関先まできてくれました。
そんな気がした不思議な帰宅でした。