大嫌いと言われ得る個性
【好きなお酒】
アードベッグ10年
嫌いな人は大嫌いでしょう
「大嫌いでオーケー!好きな奴だけ俺を飲めばいいのさ!」
アードベッグ本人はそんなことを思っているのかもしれません
アードベッグ10年の商品紹介には以下のようにあります。
最もデリケートで複雑な味わいのアイラモルトとして世界中で高く評価されるアードベック。ウィスキー評論家ジム・マレー氏が「世界で最も偉大な蒸留所」「完全な味わい」と絶賛しています。
最もピーティーでスモーキー。一度味わったらクセになる個性的な味わい。強烈なスモーキーさの中に繊細な甘さと複雑さを併せ持つ究極のバランス。
アードベギャンと呼ばれる熱狂的なファンに愛されるカルト的存在。2008年にシングルモルトとして初めてワールド・ウィスキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
圧倒的な個性の持ち主であるアードベッグ
初めて飲んだ時の衝撃はとてつもないものでした。香りを嗅いだ時、口に含んだ時、そして飲んだ時、飲んだ後。あの余韻。
強烈
万人に愛されること。それはそれで素晴らしいことでしょう。
万人に愛されずとも素晴らしいでしょう。
万人に愛されないアードベッグ。偉大です。
【脱線】
私自身は圧倒的な個性というものを持ち合わせていないように感じています。だからこそ憧れるのです、アードベッグに。
平凡な私。私のことを大嫌いな人は少ないかもしれません。でも、大好きになる人も少ないでしょう。個性に欠けますからね。世の中に埋没する平凡というものでしょう。
もちろん私にも多少の個性はあるでしょうし、必ずしも平凡がダメと思っているわけではありません。
ただ、平凡を目指す必要性はなく、周りと違ってもそれはそれで良いのです。個性を大切に。
そう思うのです。
そう思わせてくれるのです。
誰かに大嫌いと言われようが堂々としてていいんじゃないですか?
アードベッグさん。
私は大好きですよ。
正直言いまして、毎日晩酌をあなたと共にしたいわけではありませんが。
ここぞの時はよろしくお願いします。
今年の飲み納め(お店での)
アードベッグをいただいてきました。
(アードベッグ 10年、トリー・バン19年、アーーーーーーードベック)
病に伏せて自分の好きな食べ物も飲み物も制限されて、好きなものを我慢してなんとか生きようと試みてもいよいよ最期が近づいてきたとしたら・・・。
最後に何を食べたいですか?何を飲みたいですか?
私はあなたを指名します。アードベッグさん。よろしくお願いします。最後の夜を共にして下さい。あなたのような強烈なものを体が受付けてくれるとは思いませんが、綿に含ませたあなたをせめて唇や舌に触れさせてください。
その時私は何を思うでしょうか?
勝った!
負けた!
あなたの個性と、私の人生。妄想の勝負を挑んで楽しむでしょう。
ニヤリと笑っていることでしょう。