続・ほのぼののなかみ

気になったこと。派生、脱線、発見ブログ

2023年 初日の出

2023年の初日の出を見に行ってきました。

夜中の3時に出発。寒空の中自転車を漕いで城南島海浜公園まで行ってきました。

ここは日の出も見えるし、羽田空港が近いので飛行機が離陸していくところを間近で見ることができるのでお気に入りの場所です。過去2回来たことがあるのですがその時は元旦ではなく2日とか3日でしたが、今年は元旦に来ることができました。車、バイク、自転車でたくさんの人が初日の出を見に集まっていました。

 

日の出の1時間くらい前に到着しましたが、すでに空はうっすらと赤らんでいて、風もなく穏やかな海面に映る光は実にきれいでした。日の出前の空や海は日の出の瞬間とはまた違った美しさがあります。

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初日の出を見に来ていた人はどれくらいたでしょうか?数百人もしくは千人くらいいたのかもしれません。美しくもあり力強くもある初日の出の光景を写真や動画に収めたいという思いと自分の目でじっくりと見ていたいという思いの葛藤が多くの人の中にあったのではないでしょうか?写真で見てもきれいですが実際にその場で自分の目で見た光景はさらにきれいなものでした。

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海面に浮かぶ太陽が作った光の道

太陽のエネルギーが真っ直ぐに私の所へ向かってきている。

そう感じられる瞬間でした。

そしてこの太陽の光の道は私のところだけでなく誰のところにも真っ直ぐと伸びているのだと思うと、さらに熱を帯びて心にエネルギーが満ちていく感覚がありました。


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感じたことをどう表現したらよいかが難しく、なんだか堅苦しい表現になっていますが単純に日の出が好きです。日の入りも好きです。太陽、月、自然・・・好きです。

 

2023年も美しいものを美しいと感じられる心を持ち、感動できる人でありたいと思います。

 

 

 

飛行機も好き。城南島海浜公園好き。


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ファン・ゴッホ ー僕には世界がこう見えるー

 

角川武蔵野ミュージアムで開催されている 「ファン・ゴッホ -僕には世界がこう見えるー」に先日行ってきました。

 

3回目です。

 

1回目は6月に2回目は12月初旬、3回目はつい先日に行ってきました。

 

もうすぐ終わってしまうと思うと行かずにはいられませんでした。

 

この展覧会は360度体感型デジタルアート展です。会場の壁と床に投影された映像と音楽でゴッホの世界を体感できます。

 

 

 

ゴッホの人生について考えながら見たり、ぼーっと見たり、自分のまわりにある日々のことを考えながら見たり・・・

 

穏やかな感情で見ている時もあれば、大きく感情が揺り動かされている時もあり・・・

 

ゴッホに惹かれます。

 

ゴッホに惹かれている人にも惹かれます。

 

胸がざわざわします。

 

ゴッホの真っ直ぐな思いは周りから見たらひん曲がったものに見えたのでしょうか。

 

ゴッホにはひん曲がって見えたものは何だったのでしょうか。

 

ゴッホさん。ここに心動かされている人がいますよ。

 

ゴッホさん。あっちにもこっちにも心動かされている人はいっぱいいますよ。

 

 

 

こちらの展覧会は会期延長になっていますが1月9日までで終わってしまいます。興味がある方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

 

kadcul.com

 

 

 

 

川上未映子さんの随筆集「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」には136本の随筆が収録されています。その中の1本に「私はゴッホにゆうたりたい」という作品があります。こちらも何度も読み返したくなります。川上未映子さんの伝えたい真っ直ぐな思いにあふれていて読むたびに涙がこぼれ落ちそうになります。

 

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫) | 川上 未映子 |本 | 通販 | Amazon

 

 

子どもだって、親だって

 

伊藤ふきげん製作所 著者 伊藤比呂美

 

文庫本の裏表紙の文を紹介させてもらいます。

思春期の子どもは、なぜかいつもムカついていて「ふきげん」です。けれども、そんな子どもに対して、実は親だって、思いっ切り混乱しているのです。そして、長女と次女が相次いで思春期に突入した伊藤家でも、やはり嵐は吹き荒れて・・・・・・。家族の関係が根本から問い直された修羅の現場を率直に捉え、すべての「苦しむ子ども」と「悩める親」を肯定し勇気づける、比類なき家族レポート。

 

読んで思ったことを書いてみます。

 

 

子育てしてるとこんなにもいろいろな悩みが出てくるんだなぁ

 

読んでいる私は他人ごととして考えられるからねぇ…

 

当人たちにとってはそれはそれは…

 

 

四苦八苦

 

悪戦苦闘

 

七難八苦

 

どの言葉でも表現できそうだけど、表現しきれなさそうでもある

 

 

あぁでもない、こうでもない

 

わかっちゃいるけどやめられない

 

ついこないだまでうまくいっていたのに…

 

どうしたらいいんだろうかと、なやむ、なやむ

 

子どもも親も

 

文句の一つや二つ言わなきゃやってれれない

 

愚痴の一つや二つ言わなきゃやってられない

 

子どもも親も

 

相手のせいなのか、自分のせいなのか、誰のせいでもないのか

 

特効薬なんてありゃしない

 

ケガして、血が出て、かさぶたができて、かさぶたを引っ搔いてまた血が出て

 

治ったと思ったら他のところケガして、ほっといたら膿んじゃったり、ほっといたら治ったり

 

何でだろう?どうしたらいいんだろう?

 

 

私自身がやがて思春期がやってくる子どもを持つ親だと想像したらゾワゾワしてきました。

 

ただ、この本は決して重苦しくなく読めます。読んでいて苦痛じゃない、思春期の子どもと親にまつわるエッセイです。子どもも親である自分も、できないことも含め肯定して応援してあげようとしているように感じられました。肯定して応援することができないということすらも肯定して応援してあげようと。だから重苦しく感じなかったのかもしれません。

 

チェアリングで気軽にアウトドアを楽しむ

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久しぶりのサイクリング


初めてのチェアリング



すっかりホコリをかぶっていた自転車をキレイにして往復2時間くらいのサイクリングに行ってきました。

ソロキャンプをする時に使っていたアウトドアチェアを持ってチェアリング。

チェアリングとは折り畳みのイスを公園や野外に置いて、読書や飲食、会話などを自然の中で楽しむことだそうです。

最近チェアリングというものを知り、やってみたいと思っていました。気軽に楽しめるアウトドアです。


桜の木の下で本を読んだり居眠りしたり、

のんびりと過ごせて穏やかな気持ちになれました。


いいなぁ、サイクリングって。

いいなぁ、チェアリングって。

いいなぁ、自然って。


気軽に気楽にのんびりって、いいなぁ。



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「ある男」を通して自分を見る

「ある男」著者 平野啓一郎

愛したはずの夫はまったくの別人だった。

 

本書の紹介文にそうあります。

 

今年、本書を原作とした映画が公開されるんですね。

 

本書を読んでの私なりの内容紹介を私の過去の思いを振り返りながら書いてみました。

 

 

 

 

自分のことを知ってる人がいない場所へ行きたい。

 

切迫感を伴ってそう思った記憶はありませんが、何となくそう思う機会は私の場合、結構あったような気がします。

 

例えば中学3年生の時、その思いは志望校を決める要素のひとつになっていました。

 

親や学校の先生に志望理由としてその思いを伝えた記憶はありませんが、私の中にはその思いは確実に存在していました。

 

家から近い学校には全く惹かれませんでした。それらの学校には小中学校の友達がたくさん進学するでしょうから。

 

できるだけ知り合いの少ない高校に行きたいと思っていました。

 

それは当時の自分の中に今までの自分とは別の自分に変わりたいという願望があったからのような気がします。

 

同じくらいの偏差値の学校は近くにいくつもありましたが、わざわざ電車を2回も乗り換えなくてはいけない学校を志望した私は、望んだとおり知り合いが誰もいないその学校に入学することができました。

 

別に中学時代にひどいいじめがあったりで、何としても逃げ出したい現状があったわけではありません。

 

過去の環境との決別、過去の自分との決別、別人になりたいというほどの強い思いではない、何となく変わりたい程度の思いでした。

 

社会人になって二度転職をしました。二度とも引っ越しを伴う転職をしました。そこにも中学生の頃と同じような思いがありました。

 

強烈な思いではないですが、私のことを知っている人がいない場所に惹かれている私がいました。その方が新しい私になりやすいと思っていました。

 

さて、

 

私のことを知っているとは何でしょう?

 

 

交友関係、家族関係、学歴、職歴、名前、性格、考え方、キャラクター…私の今と過去。

 

過去。

 

人の過去を知りたくなりますか?

 

愛する人の過去を知りたくなりますか?

 

それはなぜでしょう?

 

その人の過去を知ることがその人のを知ることになるのでしょうか?

 

その人の過去を知ることがその人の全体を知ることになるからでしょうか?

 

全体を知らないとどうなるのでしょうか?

 

過去と今はどの程度強く繋がっているんでしょうか?

 

過去の重要性はどの程度でしょうか?

 

今愛しているその人の本当の過去が自分が知っているその人の過去と違ったらどうでしょうか?

 

他人の過去。自分の過去。

 

自分のことを伝えるのに私もこの記事で中学生の頃、転職時と私の過去の思いを紹介しました。

 

過去は他人、自分を理解する上では使い勝手がいい情報です。

 

だからといって過去と今はイコールではありません。

 

過去のあの人今のあの人

 

過去の私今の私

 

どんな関係性でしょうか?

 

 

今の自分を変えるためには過去を変えないといけないのでしょうか?

 

未来を変えるためには過去を変えないといけないのでしょうか?

 

過去を変えられますか?

 

過去があって今があると考えるなら、今を変えるためには過去を変えないといけなくなってきませんか?

 

もっと違った考え方があると思いませんか?

 

私はあると思います。

 

どうでしょうか?

 

movies.shochiku.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぜんぶ、すてれば

「ぜんぶ、すてれば」著者 中野善壽

 

どシンプルなタイトルです。

 

内容は中野善壽さんへのインタビューによって引き出された言葉、考え方が書かれています。

 

切れ味鋭いシンプルな考え方が次々と書かれていて、それらの考え方を自分なりに考えようとして1ページ、1ページ立ち止まって読んでいくのではなく、紹介されている考え方を次から次へとどんどん感じて読み進めていく、そんな本でした。

 

それでは、ポンポンポンと4つ引用させていただきます。

 

こだわりがなければ、なんでもできる(22頁)

 

「進みなさい」と「いつでも止まっていい」はセットであると考えてみる。そのほうが、かえって気軽に挑戦しやすくなりませんか。(26頁)

 

これは好きだな。こっちのやり方は好きじゃないな。理由は後付けでもいいから、直感で主観を示していく。最初は勇気がいるかもしれないけど、それをなんとかつくりあげていかないと、自分の中に主たる軸というものができない。(42頁)

 

前例は未来を縛るもの。激動する現代において、前例は役に立たない。いつまでも新しいアイディアを捻り出せる人間でいたいから、僕は思い出も捨てる。振り返らず、見たことのない景色を求め続けたいと思う。(48頁)

 

 

自分の感性を大切に、身軽に、未来へ向かって、今という瞬間を、進んでいく。そのために余計なものは捨てる。うむ。なるほど。

 

私ももっと身軽になろう!

 

そう感じました。

 

さて、みなさんは中野善壽さんがどんな経歴の方かご存じでしょうか?私は、本書を読むまで知りませんでした。

 

中野さんは株式会社伊勢丹に入社後、株式会社鈴屋へ入社代表取締役専務、その後台湾の企業へ入社、そして寺田屋倉庫株式会社に入社し代表取締役社長兼CEOに就任。その手腕、考え方、人柄により、各界からの著名人からに慕われている方ですが、メディアにはほとんど登場していない方のようです。

 

本書では寺田屋倉庫株式会社の代表取締役社長兼CEOと紹介されていますが、その後はホテルニューアカ代表取締役会長に就任してます。

 

これにはびっくりしました。ホテルニューアカオ!!!熱海にあるホテルです。

 

学生時代の春休みに住み込みのリゾートバイトで1か月くらい働いていたことがあるので思い出深いホテルです。崖から海上にかけての海のすぐそばに建っていて、そこのメインダイニングでウェイターとして働いていました。数年前に台風による高波で立派なメインダイニングの窓ガラスが割れる被害があり、その映像をテレビで見た時に悲しい気持ちになったのを覚えています。なんとか復旧して営業再開して欲しいと思っていました。そんなホテルニューアカオの代表取締役会長に中野さんがなっていたなんて!そして、2021年に社名をACAO SPA  & RESORT 株式会社に変更し、営業を終了していたなんて!ホテルニューアカオは新しく生まれ変わったようです。

 

中野さんがきっと華麗に生まれ変わらせてくれているのでしょう。

 

近いうちに訪れてみたいです。

 

後半は本の内容から脱線していまいました。

 

中野さんは熱海全体の価値を上げるために活動をしているようです。すでにアートプロジェクトも立ち上げていて、「熱海を世界からアーティストを支援するパトロン(富裕層)が集まる街にする」というプランがあるそうです。すごいことになっていきそうです。

www.acao.jp

 

 

projectatami.com↓ 

PROJECT ATAMI リンク

 

PROJECT ATAMIは、熱海の魅力をアートにより再発見し、目に見える形にすることで、それを体験し楽しんでいただくために生まれたプロジェクト

 

 

 

「アルジャーノンに花束を」から見える繋がっているこの世界

ひらがなばかりで誤字交じりの文章で綴られる「けえかほおこく1」から始まる作品

アルジャーノンに花束を

 

読み始める前から大まかなストーリーは知っていました。読みました。

 

あっ、泣く。このまま読み進めたら泣く。そして文字から目を離しても、じわじわと目にたまっていく涙、こぼれ落ちました。

 

 

当たり前ですが、ストーリーを知っていることと、実際に読むことは全然違いますね。

 

 

今回読んだのはこちら↓

アルジャーノンに花束を」[新版] 作者ダニエル・キイス 訳者小尾芙佐 早川書房

 

こちらはアメリカ合衆国の作家ダニエル・キイスによる1966年の作品「Flowers for Algernon」が原作の訳書です。

 

32歳になっても幼児なみの知能しかない青年が手術により知能が向上していくことで知る、愛や憎しみ、喜びや孤独、人の心の物語です。

 

「Flowers for Algernon(アルジャーノンに花束を)」を原作とする作品は数多くあります。アメリカ、カナダ、フランスなどで映画化されていたり、日本でも何度かドラマ化、舞台化されています。wikipedia先生情報)

 

映画化、ドラマ化されたそれらの作品を私は観たり、読んだりしたことがありません。

 

ですが、手塚治虫「ヤジとボク」を読んだことがあります。

tezukaosamu.net

こちらの作品は手塚治虫が「アルジャーノンに花束を」をモデルにして書いた短編作品です。初めて読んだのは、もう20年以上前、私が高校生の頃です。

 

すごくすごく大好きな作品です。

 

今回「アルジャーノンに花束を」を読むきっかけになったのは、この作品をモデルにして「ヤジとボク」が書かれたと知ったからです。

 

そして、この記事を書くにあたってネットで調べていて驚いたことがあります。

 

私が同じく20年以上前に好きで聴いていた音楽にBOØWYがあります。そしてBOØWY解散後の氷室京介の作品も好きで聴いていました。氷室京介好きならもうピンと来ているかもしれませんね。解散後の1枚目のアルバムタイトルがまさしく「FLOWERS for ALGERNON」です。「アルジャーノンに花束を」に感銘を受けた氷室が原題をそのままアルバムタイトルにしています。そして、このアルバムからのリカットシングルとして「DEAR ALGERNON」を発売しています。

 

20年以上前に読んだり、聴いたりしていたものがこんなに繋がったことに驚きました。

 

今日久しぶりに「DEAR ALGERNON」を聴きました。あの当時より深く、歌詞の温かみを感じられた気がします。

 

多くの人、作品に影響を与えた名作「Flowers for Algernon(アルジャーノンに花束を)」ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

DEAR ALGERNON

DEAR ALGERNON

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