続・ほのぼののなかみ

気になったこと。派生、脱線、発見ブログ

ぜんぶ、すてれば

「ぜんぶ、すてれば」著者 中野善壽

 

どシンプルなタイトルです。

 

内容は中野善壽さんへのインタビューによって引き出された言葉、考え方が書かれています。

 

切れ味鋭いシンプルな考え方が次々と書かれていて、それらの考え方を自分なりに考えようとして1ページ、1ページ立ち止まって読んでいくのではなく、紹介されている考え方を次から次へとどんどん感じて読み進めていく、そんな本でした。

 

それでは、ポンポンポンと4つ引用させていただきます。

 

こだわりがなければ、なんでもできる(22頁)

 

「進みなさい」と「いつでも止まっていい」はセットであると考えてみる。そのほうが、かえって気軽に挑戦しやすくなりませんか。(26頁)

 

これは好きだな。こっちのやり方は好きじゃないな。理由は後付けでもいいから、直感で主観を示していく。最初は勇気がいるかもしれないけど、それをなんとかつくりあげていかないと、自分の中に主たる軸というものができない。(42頁)

 

前例は未来を縛るもの。激動する現代において、前例は役に立たない。いつまでも新しいアイディアを捻り出せる人間でいたいから、僕は思い出も捨てる。振り返らず、見たことのない景色を求め続けたいと思う。(48頁)

 

 

自分の感性を大切に、身軽に、未来へ向かって、今という瞬間を、進んでいく。そのために余計なものは捨てる。うむ。なるほど。

 

私ももっと身軽になろう!

 

そう感じました。

 

さて、みなさんは中野善壽さんがどんな経歴の方かご存じでしょうか?私は、本書を読むまで知りませんでした。

 

中野さんは株式会社伊勢丹に入社後、株式会社鈴屋へ入社代表取締役専務、その後台湾の企業へ入社、そして寺田屋倉庫株式会社に入社し代表取締役社長兼CEOに就任。その手腕、考え方、人柄により、各界からの著名人からに慕われている方ですが、メディアにはほとんど登場していない方のようです。

 

本書では寺田屋倉庫株式会社の代表取締役社長兼CEOと紹介されていますが、その後はホテルニューアカ代表取締役会長に就任してます。

 

これにはびっくりしました。ホテルニューアカオ!!!熱海にあるホテルです。

 

学生時代の春休みに住み込みのリゾートバイトで1か月くらい働いていたことがあるので思い出深いホテルです。崖から海上にかけての海のすぐそばに建っていて、そこのメインダイニングでウェイターとして働いていました。数年前に台風による高波で立派なメインダイニングの窓ガラスが割れる被害があり、その映像をテレビで見た時に悲しい気持ちになったのを覚えています。なんとか復旧して営業再開して欲しいと思っていました。そんなホテルニューアカオの代表取締役会長に中野さんがなっていたなんて!そして、2021年に社名をACAO SPA  & RESORT 株式会社に変更し、営業を終了していたなんて!ホテルニューアカオは新しく生まれ変わったようです。

 

中野さんがきっと華麗に生まれ変わらせてくれているのでしょう。

 

近いうちに訪れてみたいです。

 

後半は本の内容から脱線していまいました。

 

中野さんは熱海全体の価値を上げるために活動をしているようです。すでにアートプロジェクトも立ち上げていて、「熱海を世界からアーティストを支援するパトロン(富裕層)が集まる街にする」というプランがあるそうです。すごいことになっていきそうです。

www.acao.jp

 

 

projectatami.com↓ 

PROJECT ATAMI リンク

 

PROJECT ATAMIは、熱海の魅力をアートにより再発見し、目に見える形にすることで、それを体験し楽しんでいただくために生まれたプロジェクト